30代に3年ほど「歩く」ということを真剣に向き合ったことがある。
とても楽しく、有意義な時間でタイで瞑想をした時にあれが歩き瞑想だったことに氣付きました。
名前やタイトルなんてどうでもいいですね。
ディプロマなんて紙切れはもっとどうでもいい。
教わらなくても、
身体の感覚の深みと会話ができてる人たちはしているものです。
「學び」、ではなく「氣付き」。
もともと、
雪板、波板、スケートなんかの横系が好きで新潟の重い雪のなかインストラクターを教えてたり。
地面とキッスしたり。
武術では「脚が7、上は3❗」
と地面に叩きつけながら教えて頂いていたので、
「地球めー(泣)」
という時期を20年は軽く過ごしてきたのです。
「地球と友達になりなさい!」
百万回位言われたこの言葉。
何となく解って、そうなれてるときはめちゃめちゃうまくいく。
地球とケンカしてるときは、容赦なく潰される。文字通り。
腰骨も折れたし、肩甲骨も折れた、
十字靭帯、内転筋、、、
さて。
筋力は限界がある。
どれだけプロテインを飲み、増強剤を使っても。
これを身体を完璧な「構造体」として考えると、筋力ってそんなに大事ではないことに氣付きます。
階段を降りるとき体重の6-7倍の負荷がかかると言われてます。
体重50kgなら300kg❗
筋力でこれを一時的でも受け止めるのは不可能です。
構造体で受け止めるからできてます。
骨であり、拮抗筋群とのバランスであり、筋(膜)連結であり、腔です。
歩くときに腸腰筋群を感じてますか?
この、
地面と踵が触れたとき、
踵から伝わる重力(地球)の反作用というか衝撃というか、つまりエネルギーを如何に次の一歩にロスなく伝えるか?
ということが1つ。
もう1つは、
そのエネルギーが自分の経絡のどこを通っていくと氣持ちが良いのか?
をひたすら感じてみる。
こっちの方が楽しいし、
志事にも通じる。
そのとき(地面から上がってくるエネルギーを感じたとき)の、
呼吸は?
エネルギーの流れはどの経絡を走り、
どの経絡から次の動きが始まる?
首は落ちてないか?
腔を保てているか?
「これ違うな、、、」
は、丁寧に歩けばわかります。
「これ近いかも、、、」
は、しばらく歩くとわかります。
「あ、これ!」
は、もうしばらく歩くとわかります。
そのうち、地球と友達になってることに氣付きます。
このエネルギーの走るラインを
経絡と呼び、
筋連結と呼び、
筋筋膜経線(アナトミーライン)と呼びます。
人に教えてもらう、
文献を読み漁る、
それも良い。
アフリカに住んでる人に、
「飲んだ後のラーメンの旨さを伝えることは出来ない!」
これは、セミナーでいつも言う台詞。
自分で体感、体得した感覚は知識とはステージが違うところにある。
この感覚を次に、
クライアント、お客様の身体の中で感じ取る。
そこにズレが在るから、
痛みや凝りが出てくる。
連鎖がとれていないから。
根本的な原因が見えてくる。
やればわかります。
教科書をどれだけ理解しても辿り着くところは同じ。
向いている方をやればいい。
ただ、
どちらでも、
最終的には同じことをする。
経絡図を観たとき、
アナトミートレインを観たとき、
何を今さら、と正直思いました。
アスリート、武術家ならそれを人の身体に明確に感じれて当たり前です。
そうでなければ、
生体反射を越えるスピードでくるパンチは避けれません。
頭で考えていたら、サンドバッグになるだけです。
ただ、感じる。
氣が付けば身体が動いている。
その為には、丁寧に反復するしかないのです。
詠春拳を學び、ジークンドーに発展させたブルースリーはこう言っています。
「考えるな、感じろ。」
※とは言っても経絡図やアナトミートレインを観たときに「なるほど!これをぼくは追っかけていたのか!先に言ってくれよー❗」となりましたけど😁
解ってれば半分の時間で辿り着けた氣もしますし、これで良かったとも思います。